みなさんは愛用のヘッドフォンをもっていますか?
私はDTMをしているためか、MDR-900STを愛用しています。
昨今、ヘッドフォンは数多ありますがどのヘッドフォンも基本的にブランドや搭載している機能やケーブルによって音質が変わってしまいます。
Boseなら、低音が出て音色が加工されている等、まさしく典型例でしょう!
そんな数多あるヘッドフォンで、プロからも愛用されていて一切音が加工されていないヘッドフォンを知っていますか?
それがMDR-900STです!
せっかくなので、私が愛用しているこのMDR-900STの紹介をしたいと思います!
- MDR-900STとは?
- MDR-900STの 基本スペックは?
- MDR-900STのデザインは?
- ヘッドフォンの装着感は?
- MDR-900STの音はどうか?
- 壊れたら修理できない?
- 普段使いにするにはどう?
- まとめ
MDR-900STとは?
MDR-900STとは、1989年に業務用として販売された、いわゆる音楽業界用のヘッドフォンです。
発売されてから30年近く経っていますが、今でも現役であるイヤホンです。
実際に、私がいったことがある貸しスタジオのレコーディングやテレビにたまに映るスタジオのイヤホンは、確実にこれです。
MDR-900STの 基本スペックは?
タイプ | 密閉型 |
---|---|
スタイル |
オーバーイヤー
|
ドライバー |
ダイナミック、40mmドーム型
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周波数特性 |
5~30,000Hz
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インピーダンス |
63Ω
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感度 |
106dB/mW
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最大入力 |
1,000mW
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ケーブル長 |
2.5m
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ケーブルタイプ |
ストレート
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プラグ |
ステレオ標準プラグ
|
プラグ形状 |
ストレート
|
再生する音の傾向
こうみますと、ギター、ピアノやシンバルの音、つまり中高音域の音が高く出力されています。
逆にドラムのキックの太さやベースのボディ鳴りといった、低い音は落ちます。
つまり、中高音域の音がしっかりとでやすいヘッドフォンになります。
MDR-900STのデザインは?
全体
画像は所有しているMDR-900STになります。全体的に黒いですね(当たり前ですね)
サイド
サイド側のデザインです。
発売から30年近く経って、今までデザインは変わっていないこともあってかちょっと古い感じがしますね。
上部
ヘッドフォン上部です。
「STUDIO MONITOR」の印字が見えますね。
左側
こちらはヘッドフォンのL側の画像になります。
L側は青、R側は赤色で表記されています。
また、ヘッドフォンの調整も可能で、最大11段階まで調節できます。
初めて使用する方は伸ばしきってから耳に装着し、調節するとよいですよ。
内臓スピーカー
こちらはスピーカー側の画像になります。
メッシュで見づらいのですが、アングルを調節することで中のスピーカーをよく見ることができます。
ヘッドフォンの装着感は?
装着感は悪くありません。
長時間付けるだけなら全く苦になりません。
イヤーパッドは古いのですが、指で押し込むとこれぐらい沈みます。触り心地はまあ、古い革張りのソファーで中身はスポンジみたいな感触ですね。
ヘッド部分はさすがにイヤーパッドと比べると薄いのですが、押し込むと若干沈むぐらいには厚みがあります。
長時間つけていると・・・
着けていて疲れるということはありません。
ですが、密閉型で音漏れが非常に少ないためか、耳が蒸れてきます。
これは密閉型のイヤホンすべてにいえることなのですが、耳が熱く蒸れてくる感触が嫌いな人は選ばないほうがよいかもしれません。
ずれやすいか?
ずれやすいです💦
元々運動しながらの使用を想定していないこともあってか、そこまでがっちり固定されていません。
そのため、曲を聴いていて思わず興奮してヘッドバンキングをしたら簡単にずれます。
この点は注意しましょう!
MDR-900STの音はどうか?
まず、MDR-900STの音はフラットと言われています。
このフラットというのは、音域がフラットという意味ではなく、スピーカーで一切加工しないということです。
つまり、プロが調整した音がそのままでてくるということになります。
私はへんな癖がついていないイヤホンが欲しかったので、こちらのイヤホンをメインに使用しています。
音がフラットだと何が良いの?
音がフラットになりますと、一切癖のない音がでてきます。
録音した音声が、そのまま聞こえてくるため演奏時のアラが大変聞こえやすくなることもあり、プロの間で定番のイヤホンとしての地位を確立しました!
そのため、DTMをする際に録音をする時には非常にオススメのイヤホンとなっています。
逆に何が悪いの?
音のアタック感が大変よく出てきます。
中高音域を加工もしないで再生しますと、どうしてもギターのピッキングのアタック感やドラムがクラッシュシンバルを叩いた時の音がこれでもかと聞こえてきます。
このアタック感は非常に耳の鼓膜を刺激しやすいもので、長時間疲れてくると耳が疲れてきやすくなります。
そのため、録音の際に長時間使用すると耳を傷める事となります。
壊れたら修理できない?
MDR-900STは長年生産を続けてきたこともあってか、パーツの予備がたくさん世に出回っています。
そのため、配線が切れた、イヤーパッドがボロボロになったとしても簡単にパーツを手に入れて修理することができます。
そのため、修理を繰り返しながら長年愛用することもできますし、自分好みに改造することも可能となっています。
普段使いにするにはどう?
最近の曲は全て加工してから配信されますので、耳が痛くなる可能性は低くなっています。
ですが、デザイン性に関しては30年前から大して変わっていないため、どうしても古臭く感じます。
その点を気にしない方には、普段使いにしても問題はありません。
長年使うという想定にするなら最適のヘッドフォンの一つですし、自分好みに改造しやすいという面を考えてになりますが。
ただ、中高音域のアタック感が気になる方にはあまりオススメできません。
まとめ
MDR-900STは発売から30年経っても未だに現役のヘッドフォンです。
特に楽器の録音に使うにはとても良い品です。
ご興味がありましたら、是非手に入れてみてください。