2020/05/12/225510
最近、私の好きな人間椅子というバンドがすごいことになっています。
なんと、バンド初の海外ツアーを成功させちゃったんです。
バンドは実に活動歴30年、こんな著名なバンドになって、私はうれしい限りです。
そこで今回は人間椅子について、ひたすら語っていきたいと思います。
人間椅子とは
イカ天で名を上げるも
21:10~から登場しています。
このバンドは1989年結成、去年が結成30周年だったわけですね。
この動画にあるイカ天という番組で一躍有名になったバンドです。
この番組は審査員がストップをかけるとたとえ途中でも演奏が止められることで有名、しかも審査員が全員かなり厳しいことで有名だったためか、最後まで演奏できるバンドは皆無でした。
ですが、この人間椅子は初登場で審査員から最後まで演奏をとめられることなく最後まで演奏しきりました。
その時の動画が上です。
ベースの鈴木さんがねずみ小僧の恰好をしていたことから、当時から話題性も抜群でした。
ですがこの時、審査員の方からこんなコメントが寄せられます。
「私は好きだし、このままやっていって欲しいけど、難しいと思う。」
この言葉は現実になりました。
売れずに耐え忍ぶ日々
イカ天終了後、たまやBlanky Jet Cityといったバンドが世にでて羽ばたいていくなか、人間椅子は一部の層にしか支持されずにいました。
原因は簡単です。曲でした。
江戸川乱歩の世界観をそのまま曲にするようなこともあってか、曲が非常にドロドロしており、大衆受けはしませんでした。
そういう背景もあってか、ギターの和嶋さんは50歳近くになってもバイト生活だったそうです。
バンドは続けても、人気はなかなか出ず、そしてCDも売れない。
そんな日々をすごしていったそうです。ほんと、勿体ない。
めちゃくちゃうまいんですよ、この人たち!
2010年、絶頂期へ
2012年、ももいろクローバーZの「黒い週末」という曲に和嶋さんが参加しました。
動画で弾いている方は和嶋さんではありません。
なんでも、この「黒い週末」が和嶋さんが敬愛してやまないブラックサバスの曲のオマージュ曲であったこともあってか、トニー・アイオミのようなギタリストをさがしていた所に、和嶋さんがドンピシャだったそうです。
そして名前が少し知られるようになったところで、ブラックサバスのリーダー、オジー・オズボーンが主催するライブイベント「オズフェスト2013」に出演しました。
最初興味がなかった客までひきこんだ圧倒的な存在感で、瞬く間に知名度を上げ、ついに絶頂期を迎えました。
いや~、ほんと長かった!
このバンドが埋もれて消える事だけが悔しかったので、いやほんとよかった。
ちなみにこの和嶋さん、最近youtuberになりまして、ちょくちょく動画を上げています。
音楽の話をせず、ただひたすらキャンプとバイクの動画なのですが、妙な哀愁と詫びサビを感じさせるチャンネルとなっています。
ちなみに、こちらが公式チャンネルとなっています。
それでは、このyoutubeで見れる、是非とも聞いて欲しい曲を7つ紹介します。
1:陰獣
しょっぱななんてタイトル・・・でも仕方ないんです。
この曲がイカ天で初登場した時にやった曲なんです。
最初のドロドロした展開と不気味な笑い声から突如として疾走。
人間椅子とはいかなるバンドか?
その答えがこの曲にすべて詰まっています。
ちなみに、この音源は結成20周年の再録版です。
2:針の山
この曲だけ、「あれ、人間椅子っぽくない」と思うかもしれません。
それもそのはず、この曲はイギリスのロックバンド、バッギーの「breadfan」を自分らなりにカバーした曲だからです。
過去のメタリカもコピーしていたのですが、カークのジャジーなソロに対し、こちらはSGギターの特徴を前面にだしたワジーにしか出せないソロになっています。
後、音の分厚さも大分違いますね。
ライブの定番曲でもありますので、行くなら必ず把握してからライブに参戦することをオススメします。
3:踊る一寸法師
この曲は私が今まで聞いてきた曲の中でTOP10にはいるぐらい怖い曲です。
江戸川乱歩の同名の作品「踊る一寸法師」の世界観をそのまま曲にしたのがこれです。
もう江戸川乱歩の時点でドロドロしているどころか、この一寸法師ってかなりきつい作品なんですよね。
ですから、全編にわたって鈴木の不気味な笑い声が響きわたり、一寸法師と呼ばれた男の恨みにも似た歌が聞こえてくる、トンデモない曲です。
実に猟奇的で、怪奇的で、戦慄する!
そんな曲です、ちなみにこちらのほうが怖いです。
CD音源よりライブ動画の方が下手な心霊動画より怖いとか、さすがです鈴木さん。
4:幽霊列車
どこか哀愁を感じさせる曲ですが、怖さも不気味さも一切ありません。
ですがこの曲のやばい所は表現力です。
Bメロのドラムのタム回しは電車が走り去る音、最後の曲が疾走するパートでベースが電車のガタンゴトンを完全に再現しています。
この曲で私は人間椅子のファンになりました。
こんなすごい表現ができるバンド、そうそういませんよ!
5:芋虫
この曲は、またしても江戸川乱歩の同名小説「芋虫」から作られています。
そして、なぜかアダルトゲームの主題歌にもなっています。(いや、ほんと、なんで)
怪人20面相と、明智小太郎にしかみえないキャラクターと完全に乱歩ですねww。
ちなみにこの曲、その某エロゲーの主人公の心境を描いているともいわれるほど完成度が極めて高いものとなっています。
曲はえも言えない瘴気のようなものを放っており、2番が終わって、ギターソロに入った所で、何やら大きなものがはいずりながら、気色も悪く動いている様を連想させるようなギターはワジーにしか出せません。
6:命売ります
三島由紀夫の同名小説「命売ります」原作ドラマ「三島由紀夫 命売ります」の主題歌です。
3ピースバンドとは到底思えない音の厚みで、今まで紹介した曲以上に疾走します。
サビが終わった後、演奏が一瞬とまって出るセリフ「命売ります」が実にずしんと来る曲です。
曲も非常にクオリティーが高いのですが、youtubeではドラマにも出演した田中泥さんの舞踊が非常にマッチしており、映像作品としてもすごいものとなっています。
7:無情のスキャット
こちらは海外のファンから一番良い反応が返ってきている曲でもあります。
最初の1分近くもひたすら哀愁さを感じさせるギターリフから少しずつ始まっていき、ジャバダバディアと続いて、終わるのかなぁと思ったら曲がどんどん展開していきます。
ですが、曲として破綻するどころかどんどん激しくなって、昇華させていく。
海外からの評判も極めてよく、反応シリーズがあるぐらい(この曲となまはげが多いです)。
ある意味海外での知名度が一番高い曲です。
まとめ
今回は私の大好きなバンドを紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?
人間椅子も活動30周年、それだけ地道に活動したきた結果が、今の絶頂期です。
僕も絶頂期がくるように、日々頑張っていきたいと思います。
今回も最後までよんでいただきありがとうございます。
次回もよろしくお願いいたします。